身近にあるもので手軽に絞り染めが楽しめます。

絞り染めの基本は、染織技法の中でも特に原始的で素朴なものです。
染まらない部分を作って染めれば、それがもう絞り染めです。
習うより慣れろです。とりあえずやってみましょうか!
先ずは適当に色々やってみて下さい。思い付くものを紹介します。

縛る、結ぶ、括る、寄せる、畳む、縫う、糸で巻く、板で挟む

針金で縛る、棒に巻く、金網で巻く、鎖で巻く、輪ゴムで縛る、ゴム紐で縛る

クリップで留める、ホッチキスで留める、洗濯バサミで挟む

丸める、ネットに入れる、ビニールで包む、ミシンで縫うなどなど何でもいい。

「染まらない部分」を創ってやればいいんです。


これらのいくつかを組み合わせたりして・・・・・

10円玉を両側から当てて洗濯バサミで挟む

ビー玉を入れて輪ゴムで縛る

古いストッキングに詰め込んで染める

布を当ててミシンで縫う

ワインのコルクを入れて、上から糸で縛る

かまぼこの板、割り箸なんかも使えます


   布をたたんで二三箇所を輪ゴムで巻けば、輪ゴム絞り

   一升瓶に布を巻きつけて、軽く糸を巻いて布を寄せれば嵐絞り

   屏風畳みして蒲鉾のの板で挟んで染めれば、板締め絞り


「染料」はとりあえず、そのまま染められる「直接染料」(シリアス染料)がお勧め。
水性絵の具と同じ感覚で、自由に混ぜて染められます。
慣れたら「反応性染料」を。色落ちが少ない染色が出来ます。)

絞った布を染液に浸け、数分間煮てやればOKです。

染色の感覚は料理と全く同じです。
下ごしらえや隠し味、砂糖にほんの少し塩を入れるように・・・・・
同じセンスを活かして・・・

《 注意点 》

◆ 絞りの部分を出来るだけ硬く締めて下さい。
◆ 染める前に必ず、充分水に浸けてください。
◆ 布は天然繊維(木綿・麻・レーヨン)を予めよく洗っておく。

結構面白い物が出来きますよ。
工夫次第であなたにしかできない、世界で一つの作品が出来ちゃいます。

輪ゴムで縛って、藍の液に浸けるだけ・・なんてつまんないでしょ!
   結果だけを求めないで、プロセスを楽しんでみましょう。
   それがもの造りの極意なんですから・・・・・


「 技術は後から付いてくる!」
   やっていくうちに、何が必要なのかが見えてきます。
   それから習っても遅くないし、習う内容が理解できて確実に身に付きます。

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